vol.21「本と人のいる風景号」(2022.11)

つひまぶ 202211 本と人のいる風景号

つひまぶ21号、11月号が完成しました。すでに鋭意配布中。
今号は「本と人がいる風景」号です。
配布中に、読書週間に合わせて?とありがたい深読みをしていただきましたが、読書週間も読書の秋も頭に念頭になく(笑) 嬉しい偶然ですわ。
コロナ禍で家にいる時間が多かったここ数年、本を読むことも増えたよねーと、編集部での呟きにも似たひとことがですね、この特集を産みました。

といって、ただ単に書店を紹介するだけではミーツに勝てないし、足元にも及ばないし、つひまぶでそれをやる必要もないので、書店じゃない場所にも、いろいろ光を当てています。
表紙も、絵本ピクニックの様子やしね。

まずは、まちの私設図書館とでも言うべき、まちライブラリーを。
まちライブラリーのおもしろいところは、本への愛着もさることながら、本をツールにして、人と人がつながる、集まる、場の創出にあります。まさに、「本と人がいる風景」。そんなまちライブラリーを2軒、西天満の『北勝堂』さんと、中津の『本の部屋Tonton』さんをご紹介。
まちライブラリーって何ぞ?ってところもコンパクトに解説しています。

続いては、専門書店。
あまり知られていないのですが(というか、編集部でもあまり知られていなかった)、じつは大阪地方・高等裁判所内に、書店があるのですよ。場所柄、法律の専門書店だけど、純喫茶を紹介する本のコーナーがあったり、法律本以外のものもいくらかは取り扱ってはります。もちろん、誰でも利用できるのだけど、裁判所の建物に入る段でボディーチェックを受けねばなりません。ボディーチェックを受けないと入れない本屋さん!
専門書店ならでの店づくり、棚づくりの妙を紹介しています。これは興味深い!
さらに、ここの書店を知るきっかけともなった、ニューウェーブな動きをされている書店員・書店関係者を紹介している本『本屋という仕事』についても書評を。

さて、ネット書店や活字離れなど厳しい経営環境にさらされている書店なのですが、そんななかでも地域に根ざした書店経営をされている地元密着型の書店が、何軒かあります。天6の『TOHWA BOOKS』さん、天2の『西日本書店』さん、東梅田の『清風堂書店』さん。どの書店にも興味深い歴史、信条があり、とても興味深いです。

他、天神橋筋商店街に面したビルの2階に、台湾関係の書物や雑貨をメインに扱う『フォルモサ書院』さんがあります。ビルの2階でひっそりと営業されているので、あんま目立っていない。そんなお店を。
堂島にあった名物古書店の『本は人生のおやつです!!』さんは、「本屋を一生の仕事とするため」に、朝来市の古民家へ移転されました。なぜ朝来市で古民家なのか? 朝来市での様子はどうですか? と、堂島その後を聞きたくて、朝来市のお店まで2時間かけて車を走らせて、会いに行ってきました。

むかしは、喫茶店や食堂、散髪屋さんなどには、マンガがこれでもか!と並んでいて、待ち時間をつぶすのみならず、マンガの続きが読みたくなって通ってしまうという本末転倒な出来事がありました。
あのマンガたちは、どこ行ったんでしょうけ?
今でもマンガをたくさん置いているお店を何軒か訪ねました。天神橋の中華料理店『精養軒』、梅田の居酒屋『居酒屋1969』、天神橋の理髪店『ヘアーサロン TARNA』、天神橋の整骨院『元気のでる整骨院』の4軒を。いやこの取材は楽しかった!

空中庭園の近く、中津には、つひまぶも置いていただいているフリーペーパーの専門店『はっち』があります。フリーペーパーの専門店って何よ? ってところから、ちゃんと話を聞いてあります。全国でも珍しいフリーペーパーの専門店、ぜひ足を運んでみてください。普段目にすることが少ないアナザーワールドが広がっています。

コラム「キタの手みやげ」は、天神橋筋商店街の『文丘堂』さんオリジナルの繁盛亭グッズを。落語をモチーフにした便箋などなど。大人の事情なども手伝って、今は文丘堂でしか手に入らないし、ネット販売もないので、ぜひお店に足を運んで!

天六の住まい情報センターが、天六界隈のグルメマップを発行してるって知ってました?
公的な機関がグルメマップを出すのはミスマッチな気がしますが、これには狙いがあるんです。そんなこともコラム「北区マップ考現学」で紹介。

北区とご縁の深い女性を紹介する「彼女とキタのラブストーリー」では、絵本の読み聞かせ「キッズスマイルクラブ」での活動や「天満の子守唄」の継承活動など、地域の活動に積極的に取り組んでおられる南埜育子さんの半生と活動をコンパクトに紹介。本がとても好きで、今号の特集にもぴったりマッチする方の登場です。

裏表紙には、ネット喫茶ではない、純・マンガ喫茶(笑)とでも言うべき天神橋筋商店街の老舗喫茶『オリオン』さんを。お店の話よりもママさんの結婚話がおもろすぎて!

contents

特集「本と人のいる風景」
・まちの小さな図書館 まちライブラリー 西天満『北勝堂』と中津『本の部屋Tonton』
・大阪高等裁判所内にある専門書店『大阪高裁内ブックセンター』
・地元密着書店、三者三様 – 天6『TOHWA BOOKS』、天2『西日本書店』、東梅田『清風堂書店』
・個性派書店を2軒紹介! – 天神橋筋商店街のビルの2階の一室にある台湾関係が充実の書店『フォルモサ書院』、堂島から朝来市に移転した『本は人生のおやつです!!』
・そのむかし、お店にはマンガが置いてあった。今も残る、マンガが置いてあるお店4軒 – 天神橋筋商店街の中華料理店『精養軒』、理髪店『ヘアーサロン TARNA』、整骨院『元気のでる整骨院』、梅田の居酒屋『居酒屋1969』
・中津『はっち』に見るフリーペーパー専門店って、なに?

・キタのええもん キタの手みやげ – 今や繁盛亭にも置いていない繁盛亭グッズが手に入る天神橋筋商店街の文具店『文丘堂』
・北区マップ考現学 – 天六の住まい情報センターが、天六界隈のグルメマップを発行?
・彼女とキタのラブストーリー(第20回) – 絵本の読み聞かせ『キッズスマイルブック』代表 南埜育子さん
・ネット喫茶ではない、純・マンガ喫茶、天神橋筋商店街の老舗喫茶『オリオン』さん

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https://tsuhimabu.com/pdf/tsuhimabu_202211.pdf

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