vol.29「鯖号」(2026.11)

つひまぶ「鯖号」

つひまぶvol.29号完成!
11月1日、ドローップ☆
区役所やコミュニティセンター、図書館他、各所に配架されます。今からチャリで各地に配本します☆

今号の特集は「サバ」!
海のない北区で「サバ」縛りの「サバ」特集!
なんでこんなことになったのかと言うと、昨年リクルートした編集メンバーにサバ好きがいてですね、サバで1冊つくってみるか!みたいなことからはじまって、ほんまにつくれるんかいな?としこしこ企画を立てていったら、できてしまいましたね、「サバ」(笑)

昨年を皮切りに、つひまぶはメンバーが増え、現在8人体制です。ほんで、女子率高し。
メンバーが増えるということは、視点が増えるということ。見た目は相変わらずテキスト重視の愛想のないデザインですが、中身はずいぶんとカラフルになっとります。

サバ縛りの最初は「天満市場」
大坂三大市場のひとつ、天満青物市場。そのルーツをたどれば、寺の門前市に行き着きます。移転に次ぐ移転、独占をめぐる争い、そして水運が生んだ全国規模の物流拠点へ。もともと青物専門の市場でもなかったのだし、サバもいたはずなのよ。そんなわけで、青物市場の歴史をひもときながら、天満の浜と、現在の天満市場につながるにぎわいを探ります。

海から川を越え、蔵へ
福井県・若狭小浜で水揚げされたサバは、鯖街道の山道を越え、京都から淀川の舟運に乗り、大坂・中之島へ。鯖街道の担ぎ手たちの技、三十石船の仕組み、蔵屋敷と市場の役割……。1匹のサバを追いかけると、江戸時代の物流ネットワークと、海・山・川・まちをつないだ人々の仕事が見えてきますねん。

バッテラは、大阪生まれ!
ポルトガル語で小舟を意味する「バッテーラ」。その名の由来から、コノシロではじまった押し寿司がサバへと変わっていった歴史まで、「バッテーラ」発祥・天満の老舗「寿司常」4代目・石川里留さんに聞きました。ヒノキの押し型、職人の技。大阪の食文化が生んだ舟形のお寿司、その奥深い味わいを訪ねます。新加入の藤沢聡子さんが、ひと塩振ってじっくり寝かして完成した記事を、ご賞味あれ。

天満の名店「鮓直」、惜しまれながら閉店
江戸時代末期から4代続いた持ち帰り専門の寿司店「鮓直」。名物は、サバのうまみと酢飯、海苔、ワサビ、白板昆布が見事に調和する鯖松前寿司。ところが取材の電話で告げられたのは、7月末で閉店するという悲しい知らせ。100年以上にわたり天満の食文化を支えてきた仕事と味を、記憶に刻む一編です。求む、新展開!

サバにあたって、あの世へ!?
桂米朝師匠の大ネタ「地獄八景亡者戯」。サバの刺身にあたって命を落とした喜六が、冥土を巡る珍道中へ。衣服の重さで決まる三途の川の舟賃、役所そっくりの亡者登録所、そして滑稽と風刺に満ちた地獄の世界。サバ特集なのに、サバにあたって死んだんやから特集に入れてまえ!とまさかの冥土巡り!そんな天満の落語文化を見つめてきた、繁昌亭前に鎮座する喫茶ケルンのマスターに聞く、繁昌亭と落語家と落語ファンのこと。大阪天満宮の氏子青年会の一員でもある西野仁さんが、ケルンのマスターに根掘り葉掘り聞いています。

サバで世界一周!?
トルコのサバサンド、韓国のピリ辛煮込みをはじめ、世界各地のサバ料理が楽しめるのが北区のいいところ。がしかーし、一番難航したのがこの企画。いや、世界中にサバ料理はあるし、世界中の料理店も北区にあるのだけど、案外、メニューにサバ料理を載せているところがない。サバは世界のあちこちにいて、それぞれのお国で獲れるサバが、日本で獲れるサバと違ったりするんですと。盲点やね。なので、外国人の友人知人にあたりまくりましたがな。
焼いて、煮込んで、揚げて、パンやご飯と合わせて……。いつものサバが、国境を越えれば見知らぬ一皿に変身します。さて、あなたはどの国から攻める?

魚屋さんに教わる、サバのさばき方!
サバを1本買ってきたけれど、さて、どうする? そんな疑問に応えてくれるのが、お魚屋さん「かぎや」さんに聞くサバのさばき方。うろこを取り、頭を落とし、洗って、三枚におろして……。魚をさばくのは難しそうだけど、手順を知れば一歩前進。おいしいサバを自分の手で料理するための実践ガイドです。
魚好きの3歳息子に自分がさばいた魚を食べさせたいワーママの、体当たりレポをご覧あれ。

最終ページは、あの、とろさば専門店料理「SABAR」の創設者・右田孝宣さんにインタビューしてきましたよ。SABARはいかにして誕生したのか? そして事業譲渡した右田さんの次なる展開は?

その下の編集後記は新人編集スタッフの初物奮闘記。大口開けて豪快に笑う姿が果てしなくチャーミングな新加入の角田さん。編集後記でもちゃんとサバに触れているのがエラいです。応援したってくださいませ。

そしていつものコラム、
手みやげは、140年続く老舗、和田萬の「黄金香りごま」が登場。
天神橋たもと近くの路地裏にある、ゴマの老舗・和田萬さん。築300年以上の蔵を改装した直営店には、約100種類の商品が並びます。今回紹介するのは、深めの焙煎と「つきごま方式」が特徴の「黄金香りごま」。香ばしさと濃厚な味わい、ゴマの存在感ある食感の秘密は、職人の技にあり。丹精込めてつくられたゴマ商品を、つひまぶ新加入の川人愛子さんが、端正な筆致でご紹介。北区の手みやげに、食卓の楽しみに、ぜひ!

酒飲み・暁子の趣味コラム、角打ち放浪記は、「曽根崎 松浦商店」へ。
わずか3坪に詰まった酒と人への愛!
新御堂筋の高架近くにある「曽根崎 松浦商店」。業務用酒店が営む立ち呑みは、定員8人がほんまか?と思えるほどの小さな空間です。1967年に酒店としてはじまった家族の歴史、公設市場との縁、店主が工夫を凝らしたお酒とアテ。気がつけば、初めて来た人も常連さんのようにくつろいでしまう。曽根崎の夜に、人情と酒のええ香りが漂います。それにしても狭い! 満員電車で酒飲む暁子の放浪記、第2弾です☆

ラスト、つひまぶ恒例、彼女とキタのラブストーリーは、「談話室マチソワ」店主・堤美佳子さん
人が集まり、つながり、何かが生まれる場所。
扇町ミュージアムキューブの一角にある「談話室マチソワ」。日替わり店主がそれぞれのカラーで場をつくり、見知らぬ人同士も自然につながる不思議なカフェです。店主たちを裏で支える堤美佳子さんの歩みを追うと、料理、音楽、畑、地域の人々との関係が見えてきます。能勢の土とつながりながら、人が安心して過ごせる場を育ててきた物語です。
劇作家のまろんさんが筆を執ったラブストーリーは、ほっこり心温まるエッセイを読んでいるかのようです。温かい、心地いい風が吹く、一編の上質な記事をお楽しみあれ。

とまあ、今号も充実の内容で、重低音もキーン音も響かせて爆走しとります。どちらかでお手に取ってくださいませ。
PDFでもご覧いただけますー。
サバをつまみながら、ご覧あれ。

つひまぶvol.29「鯖号」は、11月1日発刊。
現物は、北区の行政施設、地域施設、ほか、配架リストをご覧くださいませー。

contents

特集「古地図」
●天満市場に生息するサバ
●海から川を越え、蔵へ
●大阪の歴史のお味「バッテーラ」
●1貫に、100年の仕事「鮓直」
●サバからはじまる冥土への旅路
●サバで世界一周
●「お魚屋さん かぎや」さんに聞いてみたサバのサバのきかた

キタのええもん キタの手みやげ
和田萬の『黄金香りごま』

暁子の角打ち放浪記
「曽根崎 松浦商店」

彼女とキタのラブストーリー(第28回)
「談話室マチソワ」店主 堤美佳子さん

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